【周南市】夜市川を流れる幻想的な灯り 50年以上続く伝統行事「戸田灯篭流し」へ
周南市戸田地域で50年以上続く伝統行事である灯篭流し。
この伝統行事があることは以前から知っていたのですが、2022年に初めて参加させて頂きました。
きっかけは2022年8月7日にソレーネ周南で開催されていた「しゅうなん地域産品フェア」に立ち寄ったことです。
フェアには様々なブースがあったのですが、その1つに「戸田灯篭流しの会」がありました。
そこにあった貼り紙を見ると、「灯篭を作りませんか?」「参加者募集中です!!」の文字。
ずっと興味があった筆者は、早速灯篭を作らせてもらうことに。
木で出来た枠はすでに完成しているので、そこに貼り付ける半紙のような紙に絵や文字を書いていくようです。
「感謝」や「願い」などの想いを込めて書いていきます。何を書こうか考える時間も貴重ですね。
書き終わったら「戸田灯篭流しの会」の方々が木枠に紙を貼り付けてくれます。あとは灯篭を流す2022年8月16日を待つのみ…。
2022年8月16日。この日は雨が降ったり止んだりのお天気で、灯篭流しが開催されるか心配でしたが、予定通りに行われるようです。
灯篭を流す場所は、戸田交差点から湯野温泉に続く道を入った夜市川です。
夜市川に沿って灯りが灯されて、すでに幻想的です。
夜市川に到着すると桟橋が出来ていました。この桟橋から灯篭を流すんですね。
そして、桟橋にはたくさんの想いが詰まった灯篭。
灯籠は順番に流されます。1つ1つ、やさしく川に置かれ放たれていきます。
自分で作った灯籠がある人は、自ら流す事が出来ます。
順番が来たら、灯篭の中心にあるろうそくに火を灯してもらい川へ…。
川の流れに沿って、ゆっくりと幻想的な光を灯しながら流れていく灯篭。
この「戸田灯籠流し」は一時途絶えたものの、2013年に復活し現在も続いているそうです。
この日、開催時刻が近づくと近所の方が歩いて川に向かう姿がありました。地域で親しまれている行事であることが伝わってきます。
参加している方の中には子ども達の姿も。自分の作った灯籠を懸命に追いかける姿は微笑ましかったです。
この日、灯籠流しに参加した子どもたちが大きくなる時には周南市はどんな街になっているのでしょう。
筆者が見たような穏やかな光景が広がる周南市であって欲しいな…と思います。
夜市川はこちら↓